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設立5周年記念 JBN全国大会in広島 地域工務店の新たな市場展開を目指して 地域工務店の未来を拓く力、全国から結集 去る2013年11月、3日間にわたって開催された「JBN全国大会in広島2013」。JBNの設立5周年記念大会に全国から700名超が参加し、地域工務店の技術継承や地域貢献の意義・必要性をアピールする場となった。

日時:2013年11月13日(水)14日(木)15日(金) 会場:グランドプリンスホテル広島
主催:一般社団法人 JBN/一般社団法人 広島県工務店協会

大工エキスパートJBNマスターズ

「日本の木で、日本の技で、日本の家を」。
JBNが信条とする家づくりを支える優れた大工の育成と活躍を促すべく、開催された技能競技大会。
参加者たちは熱心に競技課題に向き合い、静かな中にも白熱した戦いが繰り広げられた。

 地域工務店の今後を担う人材として、家づくりを支える大工エキスパートの育成と活躍を目的に初めて開催された「大工エキスパートJBNマスターズ」。互いに競い合うことを通じて優れた技能と技術を磨き、業界における全国組織として「ものづくり」とともに「ひとづくり」に取り組んでいることをアピールする場にもなった。
 大会は、JBN工務店事業者が自社の住まいづくりで「木と技を活かせる」内部人材として雇用し、将来を期待する10〜20歳代の社員大工を参加資格とした「新人部門」、同じく「木と技を活かしている」優れた社員大工で後進の指導を託せる「リーダー部門」の2部門を設定。新人部門では「脚立(建築大工・二級技能士課題に準拠)」の製作を通じて応用力を試し、リーダー部門では「小屋隅木(建築大工・一級技能士課題に準拠)」の製作を通じて創作力を問うという競技課題を提示。全国から集まった選手は、新人部門25名、リーダー部門20名の計45名がエントリーした。

 1日目、選手たちは11時の受付開始と同時に作品設計図を提出。開会式を挟んで13時に競技が開始し、原寸図の作成がスタート。1時間弱で作成が済んだ選手もいれば、17時30分の終了時間まで作成にかかりきりだった選手も。作成後は部材の木削り、墨付けへと作業が進み、同時進行で競技委員が施工図(設計図と原寸図)や墨付けの採点を行っていった。採点のポイントは、施工図では創造性や難易度、原寸精度。墨付けでは切墨、難易度となる。

 明けて2日目は、多くの報道関係者や県立広島工業高校建築学科の生徒が見学する中、選手たちの緊張も高まっての競技スタートとなった。時間との戦いも強いられつつ、11時30分に競技終了。全力を出し切り、疲れ顔の選手、達成感に満ちた顔の選手などその表情はさまざま。残念ながら作品が未完成のまま終わった選手もいたものの、2日間にわたる熱戦が終わった。

大工エキスパート JBNマスターズ表彰式 参加選手が自らの力を発揮して挑んだ大工の技能を競う初めての大会。競技委員の厳しい目で行った審査の結果、リーダー部門2名、新人部門2名を表彰。受賞者の作品も会場で披露され、多くの人が間近で作品に見入っていた。

 競技大会終了後、本大会の記念式典が開かれ、この式典内で競技大会の講評と審査結果が発表された。4名の表彰の際、壇上では受賞者の作品も並べられ、賞状を手にした受賞者たちは、達成感と喜びの表情を浮かべていた。
 さらに、この受賞者4名とともに上位を争った優秀選手4名が後日発表され、合計8名を「第1回JBN大工ベスト・エキスパート」として顕彰された。
 また、大工育成と雇用のモデル事業所表彰として、JBN会長賞に武部建設株式会社が選ばれ、式典で表彰。こうして大工たちの白熱の戦いは幕を閉じた。

[リーダー部門]

加藤恵吾(愛知・加藤建技)・・・ 最優秀作品賞(林野庁長官賞)
佐藤長栄(秋田・㈱ヤナギヤ)・・・ 最優秀技能賞(林野庁長官賞)
政木 稔(広島・橋本建設㈱)
中山隆介(広島・永本建設㈱)

[新人部門]

大石貴之(愛知・㈱鈴起建設)・・・ 最優秀作品賞(広島県知事賞)
松井基展(広島・㈱加度商)・・・ 最優秀技能賞(広島市長賞)
益井直人(広島・橋本建設㈱)
谷川房男(愛知・㈱鈴起建設)

[JBN会長賞]

武部建設株式会社

「200年住宅と地域工務店」

基調講演 元内閣総理大臣 福田 康夫

Profile福田 康夫(ふくだ やすお)氏
早稲田大学第一政治経済学部卒業、丸善石油社員、衆議院議員秘書などを経て、衆議院議員(7期)、内閣官房長官(第67・68・69代)、沖縄開発庁長官(第41代)、内閣総理大臣(第91代)、自由民主党総裁(第22代)などを歴任。
 飄々(ひょうひょう)としたお馴染みの語り口は、首相在任当時のまま。「30年しかもたない家なんて耐久消費財ではなく、もはや消耗品ですよ。私の車だってね、よく持つなあと思ってもまだ8年ほど。今の日本は全産業が使い捨てマインドになっているんじゃないですか。粗製乱造、大量消費の時代はもう終わりにしましょうよ」。
 フフンと冷笑…ではなく、語調に熱がこもる。熱くなるのもそのはずだ。首相就任直前、2007年5月に自由民主党住宅土地調査会会長として「200年住宅ビジョン」を打ち出したのは誰あろうこの人。この提言が礎となり、長期優良住宅普及促進法が制定された。
 「建てて5年、10年で無価値と評価されかねない現状では、国民の負担は増すばかり」。国土交通省の調査によると1969年から2011年までの日本の住宅への累積投資額は860兆円に達する一方、現在の資産額は半分以下の340兆円にとどまると説明し、「改修を適切に評価する米国では、投資した金額(約1400兆円)が資産としてしっかり残っています。このままじゃあ、日本国民があまりにかわいそうだ」。ゆがんだ国富の構造を「異常」と鋭く批判した。
 JBN全国大会会場に集まった工務店らに向けては、「高齢社会の進行で社会保障費が増え消費税率が上がっても、孫の世代まで健全に住み継げる家があれば家計負担は軽くなるはずです。地域工務店の皆さんは、良い家を作るほど国民に幸せを与えられる産業です。誇りを持って仕事に臨み、長期優良住宅の普及と中古住宅市場の整備を進めてほしい」と激励した。

分科会

大会の最終日となる3日目には、テーマ別の分科会を開催。
住まいづくりに関わるさまざまな諸問題について、ゲストコメンテーターやパネラーが中心となり、これからの地域工務店のあり方を模索する熱い議論が交わされた。

第1分科会

地域ネットワークの構築と「地域型住宅のブランド化」−新たなリーダーとしての地域工務店−

安藤直人(あんどうなおと)

 地域ならではの家づくりと細やかな対応が強みの工務店が、素材づくりから加工、現場施工まで連携して新しい住宅の地域型ブランドを構築することで、地域産業のリーダーとなりうる可能性を模索。
「地域に合った家づくりができるところに工務店の存在価値があり、そこが大手住宅メーカーとの差。この差を活かすべき」と安藤教授。パネラーからは、製材からプレカット加工まで一貫した体制づくり、ISO取得と若手大工の育成、伝統工法による手刻みの仕事などの取り組みを報告。

パネラー

株式会社山長商店 取締役副社長 榎本崇秀
ジャパン建材株式会社 代表取締役社長 小川明範
協同組合東濃地域木材流通センター KeyPoint設計室 水野由紀
橋本建設株式会社 代表取締役 橋本英俊
有限会社タケワキ住宅建設 代表取締役 竹脇拓也

第2分科会

地域工務店が拓くこれからのリフォーム事業

 地域工務店が、従来の営繕修理だけでなくリフォーム事業をビジネスとして展開するには、どんなことが可能であり、どんな方法が望ましいのか、パネラーがスタイル別の事例を提示し、それをもとにディスカッション。
詳細な建物診断を明確な数字で示すことで施主の不安を解消し、信頼を得たうえで見積もりや設計に取りかかるようにしたり、空き家活用を積極的に行い、専任のアフターサービス管理担当者を配置して口コミにつなげるなど、各社の具体的な事例が紹介された。

今井信博(いまいのぶひろ)

パネラー

株式会社山本博工務店 代表取締役 山本啓二
株式会社山本博工務店 取締役 山本容子
株式会社アールズ建築設計工房 代表取締役 中村利朗
橋本建設株式会社 工事部課長 延平司
森下建設株式会社 開発事業部不動産アドバイザー 花石敏

第3分科会

地域工務店ならではの省エネ住宅仕様の先進事例を学びつくす

秋元孝之(あきもとたかし)

 今後、地域工務店が目指すべき「ゼロエネ住宅」の姿を示す先行事例報告とパネルディスカッションを実施。
住宅が省エネ化に進む昨今、地域工務店も省エネ住宅への対応は必須。
設計上の省エネ性能アップに加え、施工品質の向上も図るべきだという今後の課題も示された。

パネラー

株式会社安成工務店 代表取締役 安成信次
武部建設株式会社 代表取締役 武部豊樹
金子建築工業株式会社 建築部 渡邊崇充
株式会社アールデザイン 代表取締役 今泉大爾
新日本建設株式会社 設計リーダー 村上敦
エコワークス株式会社 代表取締役 小山貴史
山佐産業株式会社 住宅本部長 森勇清

第4分科会

われわれ地域工務店は中大規模木造建築の市場にどう参入するか

 中型・大型木造建築の市場は、地域工務店にとって新しい分野。
少子化に伴って低層化が進む地域の学校建築、高齢者福祉施設の鉄骨から木造への切り替えなど、地域工務店が参入する余地はあるものの、住宅建設以外の経験が少ないため、相応の知識も必要。
経験のある設計事務所や施工業者の増加、技術情報のオープン化・整備が普及の鍵を握るという意見も出された。

腰原幹雄(こしはらみきお)

パネラー

株式会社松本設計 会長 松本照夫
株式会社マルダイ 事業部長 功刀友輔

第5分科会

中古住宅流通が生み出す地域工務店の新ビジネス

安達 功(あだち こう)

 不動産業者・建築業者の垣根を越えた協働、ワンストップサービスの提供など、中古住宅流通とリフォームを一体化させ、パネラー各社のビジネスモデルへの取り組みの現状と経過を報告。
技術と提案力を考慮する不動産会社とのコラボレーション、不動産ネットワークに強い人材の登用などが発表された。
地域工務店がインスペクション制度や住宅性能向上リフォームの補助金制度などに早く取り組めるよう、分科会として体制を整えることの重要性も強調された。

パネラー

株式会社坂下工務店 代表取締役社長 坂下託一
株式会社青木工務店 代表取締役 青木哲也
岡庭建設株式会社 専務取締役 池田浩和
住宅金融支援機構 CS推進部住宅技術情報室 河田崇
株式会社小林創建 代表取締役社長 小林稔政
武蔵野不動産相談室株式会社 代表取締役 畑中学


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