木を中心にした空間で化学物質フリーの空気を呼吸して過ごすと何となく気持ちがいい、リラックスできると感じたことはあるでしょう。実際に、木の家と非木質内装住宅で過ごした人の疲労度を比較すると、木の家の方が明らかに疲労度の数値が低いことがわかっています。
また自然天然の香りが漂う木の家では、学習効率も上がります。同じく木質系の家であってもシックハウス的な家では逆の結果です。単純作業(2ケタの加算作業)と創造性を要する作業(マインドマップの作成)のいずれも効率が上がっており、特に創造性を必要とする作業では効率が良く、人の持つ集中力、創造性を発揮できます。
また睡眠効率も同様で、実験者の脳波を測定したところ、非木質の家に比べ、木の家で眠った方がリラックス状態の「Mα波」が多いことがわかっています。また「ぐっすり寝られた」「寝付き・寝起きがいい」など実験者の体感として睡眠の質の良さを訴える感想もありました。
木の家のリラックス効果と学習効率の高さは、視覚的、香り、調湿、空気清浄効果などが理由として挙げられるでしょう。
木を中心にした自然素材を使った建物には、こうした効果があることを考えれば、一般住宅のみならず学校、病院、療養施設などはもっと室内環境を見なおしても良いと考えます。