Hiroshimaken Koumuten Kyoukai
HKK REPORT 広島県工務店協会活動報告 8
省エネ基準適合義務化に備え工務店力をさらに高める省エネルギーセミナーを開催。

セミナーのまとめが行われた後、各社が取り組みを発表。「国の指針を踏まえ、専門知識を持ちながらお客様目線で家づくりを考えることが大切」と野坂氏

講師紹介
株式会社エヌテック 代表取締役
野坂 和志氏

冒頭の挨拶に立った同協会の塩田会長。地域に根ざす工務店として今後も信頼が得られるよう、今回の取り組みがレベルアップにつながってほしいと話す

高橋工務店の高橋社長。換気システムの第3種と比較するため、第1種を採用した自宅兼事務所を設計し、光熱費のデータを蓄積して比較グラフを作成

実例の設計図面を用いながら、風向きや採光を考慮した開口部の位置などを説明。発表後は、野坂氏からさらなる向上のための具体的な提案も行われた
2025年度から原則すべての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務づけられ、建築確認手続きの中で省エネ基準への適合性審査が行われる。こうした動きに対応するべく、広島県工務店協会では省エネ住宅設計のエキスパートである株式会社エヌテックの代表取締役 野坂和志氏を講師に迎え、省エネの知識をより高めるため、ワークショップ形式でのセミナーを開催。第1・2回目は断熱や換気システム、自然エネルギーを有効活用して効率的に冷暖房を使えるパッシブデザイン住宅などについて野坂氏のセミナーを受けた。第3回目は各社から省エネ基準に適合した建築プランや実例が発表された。断熱性能の算出で通常は計算ソフトを使っているが、この度は手計算で算出することで新たな発見があったという報告に、野坂氏も賞賛。通風や採光など、立地に即した高度なパッシブデザインの設計が、地域の気候風土や特性を知り尽くした工務店のさらなる強みとなることを確信。各工務店のレベルアップにつながる有意義なセミナーとなった。
省エネ基準適合義務化を契機に設計力を向上させ地域を知り尽くす地元工務店の強みを今後も発揮

セミナーに刺激を受けて
長期優良住宅を手計算で設計
前回のセミナーで大きな刺激を受け、長期優良住宅を設計しました。通常はソフトで行う計算を社内スタッフと共有しながら手計算で行い、お施主様の思いをくみながら設計できました。今後は太陽光発電も積極的に提案していきます。
株式会社ハイランド・ハウス 代表取締役 髙原 慎司さん

性能数値に理解が深まった
今回の貴重な経験に感謝
県北から参加しました。住宅性能における計算を綿密に行い、確かなパッシブ設計に基づいた提案が地元工務店の今後生きる道だと実感。今回の学びを通して、普段何気なく接している数値の意味を深く知ることもできて感謝しています。
さくら建築株式会社 代表取締役 藤川 正宗さん
住宅性能の高さを具体的に数値化することは、施主への提案に大きな説得力を持たせることにつながる。以前から各社が行ってきたことではあるが、今回改めてその重要性を実感し、さらなる向上をめざす契機となった。
